2020/05/12

読書感想「世界倒産図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由」


新型コロナのご時世、とても勉強になりました。
倒産する会社の主な理由は以下。

・会社が保守的になってチャレンジをしていない為、時代の変化についていけない。
・会社を大きくしすぎて舵切りができず、時代の変化についていけない。
・調子に乗りすぎて(レバレッジをかけすぎて)、ちょっとした変化で一撃死。

会社経営とはトレーディングとほぼ同じで、相場の変化にいかに早く気がつくか、資金管理、レバレッジをかけすぎない、早めの損切り、楽観時ほど危機感を。
凄腕トレーダーが経営する会社ってほぼ上手く行ってるんですよね。相場下手くそな人は会社経営厳しいのではないか。

■そごう
調子にのって管理キャパを超えた店舗を立て、バブル崩壊と共に担保価値が暴落、経営難。

■ポラロイド
カメラ業界のイノベーション(デジタル化)に乗れず。

■MGローバー
緩すぎる社風により生産性が下がり、生産性が高いライバルに打ち負かされる。

■ゼネラルモーターズ
ライバルに生産性、クオリティ負けしているが、政府に守られる事で更に怠けて倒産。

■ブロックバスター
時代の流れに乗れず、ビデオレンタル業界の死。手を広げすぎて変化すら出来ずに倒産。

■コダック
カメラ業界のデジタル化に乗れず。

■トイザラス
小売業展開しすぎてAmazonにやられる。

■ウェスチングハウス
原発問題で建設コストが5倍に膨れ上がる。原発リスクにやられる。

■鈴木商店
軍艦建造の中止命令により、造船所の不良在庫、更に関東大震災によりトドメ。

■ベアリングス銀行
一人の社内トレーダーによる大損失で破綻。

■エンロン
社内不正をトリガーに、株価暴落。資金難となり倒産。

■ワールドコム
ITの波に乗るが、調子に乗りすぎてITバブル崩壊と共に消える。

■三光汽船
オイルショックによりタンカー需要が急激に減り、経営難。

■エルピーダメモリ
国内DRAM事業は海外ライバル出現により暴落、生産性に負ける。

■山一證券
損失隠蔽により信用がなくなり、顧客が消える。

■北海道拓殖銀行
ノルマ重視の激甘審査により、バブル崩壊と共に焦げついて倒産。

■千代田生命保険
競争による剥離商品により経営難に。顧客が消えて倒産。

■リーマンブラザーズ
過剰なレバレッジ投資により一撃死。

■マイカル
広げまくったショッピングモールがデフレの安売り競争に乗れず経営難。

■NOVA
新規顧客取得のビジネスモデルで既存客の顧客満足度が落ち、顧客トラブルのスキャンダルで一撃死。

■林原
素晴らしい開発力のバイオ企業だが、行き過ぎた開発費と担保である不動産暴落で資金難。

■スカイマーク
薄利かつ、ライバルLCCの参入で経営難。

■コンチネンタル航空
買収しすぎてコントロール不能に陥り、利益追求型すぎて従業員不審により企業弱体化。

■タカタ
エアバック業界買収しすぎかつ、海外現場をコントロール出来ず。ハイリスク最新技術の大型リコールにより破綻。

■シアーズ
大型カタログ式通販会社が、インターネット普及の波に乗れず破綻。