2020/03/01

読書感想「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」


成功する人の思考や行動について、心理学研究結果を元に理論的に説いている本。

・数千もの心理学研究から、目標を達成するには目標が具体的に設定されている必要がある。

・目標と今現在の「メンタルコントラスト」を認識する必要がある。今自分がどの位置にいて、足りない物や障害となる物を認識しないといけない。

・目標までの明確な行動計画を作ると、その行動をする可能性は300%になる。
 いつ、何をやるかを決める。

・if-thenプランニングを使うと行動出来る。もし、○○ならば△△する。といったように。
 例)もし、レース2週間前ならば、インターバルトレーニングをメニューに組み込む。

・目標までの進捗を意識する。注意しなければならないのは「これまで〇〇をやってきた」と思考する人はモチベーションや挫折を起こしやすく、「これから○○をやらなければならない」と考える人は目標に達成しやすい。

・現実的楽観主義者が成功しやすい。
 「望みは簡単にかなう」「ほしい物は手に入る」と考える人は失敗の確率が高まる。
 「望みはかなうが、かなり難しいだろう」「ほしい物は手に入るが、かなり難しいだろう」と現実的楽観が成功する確率が高い。

・引き寄せの法則は失敗の法則という研究結果。
 「望む」ではなく、「誓う」が正しい。

・努力は自身の能力証明ではなく、自身の能力向上の為でなければならない。
 能力証明ではそこで止まってしまうし、失敗した時は落胆するだけで「また一つ学んだ」とならない。

・新たな事に挑戦する方法は「失敗しても良いと事」が一番有効であるという研究結果がある。

・活力は興味がある事でないと高い状態を維持出来ない。
興味をもって楽しむ姿勢が必要。

・失敗を振り返る時は「固定的知能感」で私には向いていないと考えるのではなく、「拡張的知能感」で何が足りなかったか、戦略を間違えた、プランを練らなかったという思考でなければならない。

・意志力は鍛える事が出来る。鍛える方法は気の進まない事、やったことの無い事をやる事で鍛えられる。

・目標は達成しやすい単位で設定する。勝ち易きに勝つ
 壮大な目標は意志力を消耗してしまう。

・やめるべき事より、やるべき事に集中する。
 やめようと思うと、その行動に対する衝動を強めるという研究結果がある。

色々と腑に落ちました。
これは良本。