700ページを超える「21世紀の資本」がぶ厚すぎて読む気が起こらないのでまとめ本を読んでみました。
経済はとりあえず21世紀の資本だけ読んでおけば良さそう。
ピケティの21世紀の資本で一番大事な格差対策とは、お金持ちから税金をより多く徴収する累積課税制度の導入である。特定の国が実施しても国外に金持ちが逃げてしまう為(タックスヘイブン)、世界的な政策として実施しなければならないが、現実的でなくとても難しい問題。
・キャッチアップ現象とは欧米、アジア、アフリカの経済格差が時間と共に縮まる現象。
・一人あたりのGDP成長率は人口増加率を後追いする形となり、21世紀末には1%程度まで下がると予測。
・ピケティが考える日本の経済は1.インフレをやり遂げる2.マイナンバーを活用して累積課税を進める3.GDP成長率を上げる ことらしい。アベノミクスは評価している。
・戦争では生産施設が破壊され、モノが少なくなりカネが溢れるからインフレになる。
・事業の民営化は資本が民間に移行するので、民間資本が上がる。
・三面等価とは生産面、分配面、支出面の3つが同じ値になるという経済理論。要はお金は世の中をぐるぐる回っているので、結局はすべて同じ値になるという事。
・21世紀末までに新興国の追い上げで、世界民間資本の半分をアジアが所有する事になる。
・富裕国では資本所得の比率が上昇する。格差を生み出す原因の一つ。
・資本収益率はGDP成長率より大きくなる式。r>g 労働所得が7割、資本所得が3割、GDP成長率は労働所得の伸び率と大差なく、gは労働所得の伸び率を表す指標として使える。
・インフレも格差社会を薄める効果があるが、税制の方が効果があるだろう。
ピケティは個人個人が正しい経済知識をもって、社会について考える事こそが格差社会を変える原動力になると言っている。