2020/04/19

読書感想「時間は存在しない」


めちゃくちゃ科学本だと思って買ってしまった本。
実は科学&哲学本でした。。。

著者は「ループ量子重力論」のカルロ・ロヴェッリ。

ループ量子重力論には、方程式に時間が含まれない。
エントロピーの増大(エネルギーが高い所から低い所へ流れる)という事が時間そのものであり、時間が流れる限り、エントロピーの減少は無い。例えば熱が冷たい物から暖かいものに移れないと言っている。
ホーキング博士はエントロピーの増大は大きな流れではあるが、エントロピーの減少は部分的に発生しており、生命もエントロピー減少の一部と唱えているが、ロヴェッリはそれに対して否定的。

時間は映画のフィルムのようにプランク時間単位で飛び飛びに進んでおり、光の性質同じで、重力も飛び飛びに影響をうけると言っている。これは納得。

時間が存在しないという意味も哲学的に、この世界は物ではなく、出来事の集まりであるという意味を表してる。

哲学書は読みにくい・・・。