2019/06/30

読書感想「夢をかなえるゾウ」


にしむーにオススメされたので読んでみました。
内容は成功哲学書ですが、気難しい内容を崩して、フィクションで面白おかしくまとめている辺り、著者すごくやり手感。内容を簡単に、面白さも加えて色んな人に手に取ってもらい、読んだ人が少しでも人生豊になれば良いなという著書の考えが伝わってきます。

ある日突然、普通の若手サラリーマンの所へゾウの姿をした神様が降臨し、教えを説いていく。成功する為にやるべき事が、一つ一つの教えとして書かれており、前振り、成功者の事例、解説、オチ、課題、と言った感じで楽しく学べます。

各課題に対して忘備録をつらつらと。

■靴を磨く
一流は仕事道具を大事にする、自転車も強い選手はいつもピカピカですよね。
マメであったり、きっちりしている人は仕事も出来ます。

■募金する
世の中の人を喜ばせたい、助けたい。という考えは成功者に共通している考えである。
自己の利益ではなく、世の為に努力する事で人が集まったり、世の需要を満たす事ができる。

■食事は腹八分
自己をコントロールする事を見につける。
デブは自己管理が出来ていない事の現れ。

■人が欲しがっている物を先取りする
イノベーションを起こすには人の欲求を予想して提案する力が必要。
例としてフォードのお話。人の欲求通りに答えていたら、車を開発する事なく、もっと早い馬を探していたはずだ。

■会った人を笑わせる
気分は伝染する。空気を明るく、良くしてくれる人の周りに人が集まる。
人が集まるような人格でなければ成功はしない。

■トイレ掃除をする
みんなやりたがらない事を率先して行う事こそ、価値があり、喜ばれる行為。
また、トイレが汚い会社や飲食店は気配りが出来ていないはずだ。

■まっすぐ帰宅する
自分に投資する時間を確保しなければ何も進まない。

■頑張った自分を褒める
努力する事を楽しいと思えるようにする為の行為。
楽しくなければ努力も続かない。

■一日何かをやめてみる
テレビやダラダラする事を辞め、自分に投資する時間を作る。
また、成功する為には何等かの犠牲が必要な事も学ぶ。

■決めたことを続けるための環境を作る
良い習慣を続けざるを得ない環境作る。
例えばテレビを捨てる。ダラダラするソファーを捨てるなど。

■毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
ナポレオンの名言である「人はその制服の通りの人間になる」
まさにこれ。身なりがだらしなければ、その人もだらしないはずだ。

■自分が一番得意なことを人に聞く
人は自分の事を客観的に見る事が苦手。人に聞いておのれを知る。
そして強みを生かし、伸ばす事が重要だ。

■自分の苦手なことを人に聞く
エンジニアが営業に不向き、営業がエンジニアに不向き。
上記同様。

■夢を楽しく想像する
想像してワクワクするような夢こそ原動力となる。
レースに勝ちたいから、苦しい練習にも耐えれる。

■運が良いと口に出して言う
失敗や不慮の事故も考え方によっては運が良い。死ななかっただけ運が良い。
失敗して落胆するか、失敗して勉強になって良かったという思考はどちらが成功に繋がるか。

■ただでもらう
ただで物をもらえるような営業力を身に着ける。
やりたい事を実現する為に人を集ったり、お金を集める力は営業力。

■明日の準備をする
事前準備を徹底したやつが勝つ。これはよくある事。
競合を事前に徹底分析し、対策しておけば負ける事はない。

■身近にいる一番大事な人を喜ばせる
人を喜ばせる行為が人を寄せ、対価を生み出す。

■誰か一人のいいところを見つけて褒める
褒めるとは人を動かす為に必要な行為。
人は自尊心を満たしてくれる人に集まる。逆に人をけなす人間に人は集まらない。

■人の長所を盗む
成長する為に長所を盗み自分の物にする。という考えもあるが、ジョブスみたいにアイデアを盗む天才になれという意味もある。

■求人情報を見る
今の仕事が本当にやりたかった仕事か、思い描いていた理想の仕事か。
これだ!と思えるような仕事が見つかるまであきらめるべきでは無い。
面白くない仕事を一生して、人生を棒に振る気か?

■お参りに行く
面倒だと思う事を実行する。凡人ほどめんどくさがりである。
成功する人間は、少しでも可能性があればそれを実行する。

■人気店に入り、人気の理由を観察する
その店がどのような事をして人を喜ばせようとしてるか考える。
人と違う視点で物事を見る事は大事。

■プレゼントをして驚かせる
人が一番喜ぶのはサプライズ。具体的に、人は期待以上であった場合に喜ぶ。
お客さん、取引先、上司、部下を喜ばせる事が対価を生む。

■やらずに後悔していることを今日から始める
やりたい事を見つけ、ひたむきに頑張る事が成功の条件。
やりたい事が見つからない場合はやってみるしかない。やってみてどうか。
ほとんどの人間は後悔をかかえたまま死んでいく。

■サービスとして夢を語る
人が共感するような夢、誰もが応援したくなるような夢こそ成功する為に必要な夢。
スタートアップのメンバーや資金集めが容易になる。

■人の成功をサポートする
どれだけ人を幸せにできるか、喜びを感じさせれるか。まさに対価を生む行為。

■応募する
自分自身を世の中にアピールする。自分のアイデアや才能を世に判断されるような状況を作る。求人面接も自分の才能を評価してもらう応募である。

■毎日、感謝する
親、友人、モノ、なんでも良いから感謝して生きる。感謝して生きると自分の満たされない所が満たされていく。ザ哲学。

他にも共感した言葉色々。

・成功しない一番重要な要素は「人の言う事を聞かない」逆に言うと「自分の考えにしがみついている」状態。

・秘訣を知りたいという事は楽をしたいから。

・世の中のほとんどの人間は反応して生きている。要はすべて受け身。
 親から言われて勉強して、みんなが就職するか就職して、上司から言われたからやる。
 自分の人生を手に入れている人間は全部自分で考えて行動している。

・楽な物で体に良いものは無い。脳も楽な事ばかり考えていたら使い物にならなくなる。

・意識を変えようとする行為は逃げ。自分に期待しているだけであり、行動しなければなあらない。

・自分の得意な事を見つけるのは人生の義務。

・他人をよく見えていないという事は、自分ベクトルが向きすぎている。

・人の欲を満たす事=自分の欲を満たす事としなければならない。エゴは人が離れる。

・期待は感情の借金。期待してはいけない。

・行動して経験した時のみ、自分を変える事ができる。

・このような成功書を読んだのに成功しないのは何故か。何もしない。実行に移さないから。

・偉大な仕事をした人たちのほとんどが「やりたいことをやりなさい」と言っている。

・今まで無理だったら、これからも無理。変えるなら今しかない。何か一歩踏み出さないとそのまま死んでいくだけ。

・仕事をブランドで選ぶ。社会的な信用を得るために選んだ時点で不幸になる。
 作業に費やす時間の喜びを犠牲にする事になる。

・一番好きな作業を仕事にする事。それが正しい仕事の選び方。

・大きな欲(いい車が欲しいとか、豪邸に住みたい)とは足りないと感じているから。足りていないと感じるほどそれは逃げていく。

・お金、名声、地位、名誉は手に入れる物ではなく、他人が与えてくれる物。

本書は以下の言葉で締めている。
「世界を楽しめ、心ゆくまで」

他の書籍と似たような事書いていますが、アプローチが上手く楽しく読めました。
アプローチが違うと新たな発見も。読んでよかった本。