2019/06/12

読書感想「ピーター・ティール 世界を手にした反逆の起業家の野望」

ピーターティールの半生と常人離れした思考法について、第三者により書かれた本。

ティールはPayPal創業者であり、エンジェル投資家でもある。Facebookに一番始めに投資したりなど、並外れた先見の持ち主。

思考法について色々なエピソードを交えて詳しく書かれており、これまた面白い。

独特な思考の一部を紹介。

ビジネスの競争は労力を増やし、利益を減らすという理由で、強く否定している。ティールが求めているのは完全なる独占。
要はGoogle、Amazon、Facebook、eBayのようなビジネスモデルだ。

現代の教育に関しても、競争脳を植え付け、個性を潰し、イノベーションを起こさない人材を大量放出しているという理由で否定的だ。
大学中退でスタートアップチャレンジを推奨し、資金補助までするという活動を行い、大学関係者に叩かれまくったというエピソードも。

ティールはとにかくテクノロジーを強く追求している。
海上に新たな自由国家を作る構想や、テクノロジーの力で120歳まで生きるつもりだ。

政治ではアメリカを愛していると言う割に、ニュージーランド国籍を持ってる辺りが、完全なる投資家脳。

後半は政治絡みのイマイチな内容でしたが、楽しく読めたし、勉強になりました。

読み終えて、ティール著者のゼロトゥワンも買ってしまいました。
このお方、ぶっ飛びすぎて生きる伝説や。