2020/05/10

読書感想「世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた」


読みたいビジネス本を見つける為の本。
何冊か読んだ本が紹介されていたが、うまく要約されてとても参考になりました。
ビジョナリーカンパニーと人を伸ばす力は読んでみたい。

・ライバルに打ち勝つ為には、何をやらないかも重要である。
 何かを捨てて一点突破し、差別化を図る。

・最初の戦略通りには進まないので、現場の学びで創発的に進化が必要。

・リーダーは何が賞味期限切れを起こしているかを素早く察知し、素直に事実を認め、変化を進んで受け入れる必要がある。

・経営資源とは、顧客にとって価値、希少性があり、マネされにくく、組織的な仕組みがあること。

・サービス業で仕事にやりがいを持つ満足度が高いスタッフが、高い顧客満足を生み出す。

・顧客満足度調査では以下のような質問(NPS)が正しい評価をされやすい。
 1.当社を友人や同僚に勧める可能性は0~10段階でどのくらいありますか?
 2.その数字を選んだ理由を教えて下さい
 点数が9~10が再購入率が高く、口コミで広がる。

・テクノロジーライフサイクルとキャズム
新しいテクノロジーや商品は以下の順で購入層が広がっていく。
ギャズムを超えれなければ商品に普及は無い。
イノベーター(革新者)2.5%→アーリーアドプター(先駆者)1..5%→【ギャズム】(大きな谷)→アーリーマジョリティ(現実主義者)34%→レイトマジョリティ(追従者)34%→ラガード(頑固者)16%
狭い分野向けの製品でギャズムを超えて、その後製品を大衆向きに変えていくという手法が成功しやすい。

・イノベーションのジレンマ
 フィルムカメラ→デジカメ→スマホカメラのように、新たなイノベーターにより追い出され、市場は変化していく。

・破壊的技術=高価な真空管音響から、安価で音質の悪いトランジスタ音響が普及するような事。かつてのソニーが得意分野であった。
製品の性能を下げつつ、低価格、小型化などにより一気に普及させる手法。

・企業家はリスクを気にせず事業の成功を目指すもので、資本家は失敗してお金を失うリスクを負うものである。

・必要なのは製品開発ではなく、顧客開発であり「どうしてもその商品が必要だ」という少数の顧客を見つけ、唯一無二の選択肢になること。顧客の範囲を広げるのはその後だ。

・高価格戦略で成功している企業のほうが、低価格で成功している企業よりも多い。ほとんどの市場で低価格で成功できているのは1~2社しかない。

・人を動かす秘訣は信頼する事である。成果を上げると評価し、表彰する。金銭によらない報酬策を数多く持っている。

・ビジョナリーカンパニー=業界トップの地位を長期的に維持する一流企業
ビジョナリーカンパニーの特徴は、経営トップがすぐれた組織を作り、社員に活力を与え、社員の創造性を引き出した結果である。
カルトとの共通点、理念への熱狂、教化への努力、同質性の追求、エリート主義。

・報酬でやる気を高めるという目的は間違っており、内発的動機の維持こそ、人を伸ばす力である。日本企業は成果主義を導入し、社員の自律性と有能感を損なっている。

・テイカー(ジャイアン)、マッチャー(平等に分ける人)、ギバー(与える人)の3種があり、最終的に一番得するのはギバーである。ただし、自分の利益も同時に考え、ともに勝つウインウインを目指すギバーでなければならない。

・部下の強みに注目する上司は職場を良くし、弱みに着目する上司は職場に悪影響を及ぼす。強み着目派は1%の確率で無気力や怒り、不満をもたらすが、弱み着目派は22%の確率となっている。