成功する方法ではなく、失敗しない方法を学べる。
良書でした。賢くない人はそもそも読まないだろうなと。。。
メモ
・意志力はバッテリーのように機能する。
・言葉や行動には理由をつけると正当化され、相手も承認しやすい。
急いでいるので~など
・理由があるとモチベーションを維持できる。
・集中力は朝が一番高い、裁判所の判決は朝の方が大胆な判決が出て、時間が経つにつれその可能性はゼロに近くなる。
・自分の視界の中で起きている事はすべて把握しているつもりでも、実際は自分が見ようとしている物以外は見えていない。とある実験で別のものに注視していると、突然現れたゴリラに全く気が付かないという結果も。笑
・自分の知らないもの、関わっていないものにはネガティブになりやすい。
自分が作った料理が美味しく感じるのも、同じバイアス。
・労力をかけたものを大事にしやすい罠に注意。結果がすべて。
・一番初めの印象が一番影響力がある。初頭効果という。
印象は作れるので騙されないようにする。
・"非"金銭的なモチベーションにお金が絡むとモチベーションが下がる。
保育園の延長対策で、延長を有償にしたところ、良心が無くなり延長が増えた。
子どもをお金で釣ると、モチベーション低下かつ、金銭が無いとモチベーションが維持できなくなる。
・ブラック・スワンは必ず存在し、ありえない事を想定しておかないと痛い目にあう。
・標準設定を受入れやすくなるバイアス。臓器提供のアンケートで、臓器提供をするをデフォルトにしたら、提供者が2倍に増えた。標準の罠がある可能性があるので疑うこと。
・自分の物の見かた、他の人も同じだと考えやすいバイアス。自分の考えが当たり前でない事を疑う。
・優秀な人程、自分より優秀な人を雇う。優秀で無い人ほど、自分より劣っている人を雇うデータ。自分より優れた人を支援する方が、長い目で自分にプラスになる。
社会的比較バイアス
・プロジェクトは必ず死亡前死因分析をしておかないと大変な目にあう。
大規模プロジェクトが上手く行かないのは、書類の上で最適に見えるプロジェクトであり、死亡前死因分析をしていない。
・事前に失敗した時の計画を立てる事で、進行中の課題で心が安定する。
・初めに頭に浮かんだ答えは間違っている事が多い。必ずよく考え直す事。認知反射は危険。
・人は感情に操られやすく、それが無ければリスクと利益を別々に評価出来る。注意は利益に向きやすい。感情ヒューリスティック
・選択肢の見過ごしを起こしやすい。ウォーレン・バフェットは、取引をする時、必ずその時点でその銘柄が最善か他の銘柄と比較している。
・瀉血のように、常識のはずが間違っている事がある。
・平均値に騙されないようにする、サンプル数は十分にあるか、サンプルに偏りはないか。
・数字よりも感情が心を動かす。寄付の実験で数字と子どものやせ細った写真で比べると50%も寄附金額が違った。
・最新性愛症、最新の物は愛されやすいが、寿命が一番短い。
・突出効果、例えば中国人が犯罪を犯すと、また中国人かとなるが、実際は違う可能性がある。
・フォアラー効果で占いは当たっているように感じてしまう。汎用的な事を言っているだけなのに。
・ランダムな物をパターンや法則があるように思い込んでしまう。クラスター錯覚。
・人と物の繋がりのバイアスに注意する。子どもの写真にダーツを投げれないなど、非物質に感情を抱いてしまう。伝播バイアス
・ねたみは近い人ほど強くなる。年齢や職業、暮らしぶりが似ている場合。
・人は自分たちの良い面しか見せない。チェリーピッキング
客観的な情報を得るには出来なかった事を聞くと良い。
・情報の入手先は忘れやすく、情報は記憶に残る。
例えば、プロパガンダ映画は時間が経ってから効果がある。
・金融業界のように運がほとんどの世界で、成功するとスキルがあるように錯覚する。
・ボランティアの罠。ボランティアよりもお金を寄付した方が良い。
ボランティアに割く時間分、本業で稼いだお金を専門家に寄付した方が効率が良く経済も回る。
・ニュースにより現実とはかけ離れたリスクマップが出来てしまう。
コロナウイルスがまさしく。
・最後のチャンスの場合、承認しやすく、間違った判断をしやすい。
・何事も選択肢を持つにはコストがかかる。オプション取引がその一例。
・大学が社会を繁栄しているのではなく、社会が繁栄しているから大学が存在する。
最後の痺れる一文
重要な知識は実践を通して得られるもの。 書かれた文字に畏敬の念を抱のはやめたほうがいい。
さあ、読書はこれくらいにして、あなたも本当に自分のためになる何かを始めよう。